夜勤の情報収集ってどうすればいいんだろう…
看護師になってからぶつかる壁のひとつに夜勤がうまくいかない… といった悩みを抱えている看護師さんは多いのではないでしょうか
筆者は夜勤は情報収集で8割決まる!!!といっていいくらい情報収集が重要だと考えます。
夜勤は看護師の人数が少ないぶん受け持ちの数が多くて情報収集が大変ですよね
筆者も新人のときには、夜勤の日に早く出勤しても情報収集が間に合わず焦った経験があります
業務のうえで焦ってしまうと余計にミスが増えたり、精神的につらいですよね…
この記事では、現役看護師の筆者から夜勤の情報取集について具体的に解説します!
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夜勤の心構えと情報収集の方法
まずは意識する心構え…
安全第一
夜勤をするうえで最も重要なことは患者さんの安全 です
夜勤はスタッフの人数が少ないので、転倒や自己抜去などのトラブルや急変がおこりやすいといわれています。ただでさえスタッフが少ないのに、トラブルや急変が起こると他の患者さんの安全の確保も難しくなってしまいます。転倒や自己抜去・急変をしてしまうリスクが高い患者さんを把握しておくことがポイントになります!
自分なりのワークシートをつくる
見やすいワークシート(患者さんの情報や業務を書き込む紙)づくりがスムーズに業務をこなすために重要な要素になります!!
ワークシートづくりのポイントは
・情報をかきすぎない
・なるべく少ない枚数におさめる この2点を意識することをおすすめします
・ワークシートに患者さんの情報を書きすぎて時間がかかる 大事な情報を見落とす
・枚数が多いとみたい患者さんの情報を探すのにペラペラめくらないといけなくて手間や時間がかかる
といったデメリットがあるためです
筆者は書きこむワークシートは基本は1枚に収めるようにしています
病棟マップや複雑な医師指示、注射の一覧などは別に印刷して必要になったら確認します
ワークシートの例
筆者の夜勤でのワークシートの記入例です。スマホの場合横向きだと見やすくなります。
ワークシートに記載する内容
- 事前に書き込む内容
- 部屋・名前
- 疾患 (把握していたら不要)
- 重要な医師指示、全体への共有事項
- 挿入物、身体抑制、酸素投与
- 血糖測定、インスリン、食事・経管栄養
- 持続の点滴、時間で投与する薬剤、内服
書き込むスペースを作る
患者観察でのバイタルサインや特記事項
食事量や血糖値
処置やコスト
排尿・排泄
部屋・名前
報告や相談するときも部屋も一緒に伝えると分かりやすいです
名前が似た患者さんがいるときは間違わないように注意しましょう!
疾患
ここはどこまで書くか悩むポイントだと思います。把握できていれば書かなくてもよいです。
既往歴など書きすぎてギチギチになってしまうので頭の片隅に把握しておきましょう。
積極的に略語をつかって文字数を減らすのもおすすめです。自分なりの略語も使用してもいいですね!
重要な医師指示、全体への共有事項
昇圧剤や麻薬、酸素などの流量調整は必要最低限メモし、実際に調整するときはカルテで確認しダブルチェックしましょう 変更する必要があるか気づけるかが重要です!
例:sBP:100↑、SpO2:92↑‥など
夜勤はスタッフの人数が少ないので受け持ちだけでなく、メンバー全員で共有することも重要です
食事介助やトイレの介助方法など自分以外が対応する可能性が高いものは共有することで患者さんの安全につながります!わからない場合は日中のスタッフやほかのメンバーに確認しておきましょう!
挿入物、身体抑制、酸素投与
夜勤のトラブルで多いのは挿入物の自己抜去や転倒、酸素の接続が外れていたなどあります
挿入物の長さも記載しておきましょう
いつから抜けてたのか、早期発見や責任の所在をはっきりするために最初のラウンドに確認しましょう!
身体抑制をしている場合は、ゆるみがないか、皮膚のトラブルがないか確認する必要があります。
酸素は流量を書いておき、変更時は時間と流量をメモしましょう!
あとで経過表や記録に記載するときや報告のときに便利です
例:O₂:4ℓ→20:45、3ℓ
血糖測定、インスリン、食事・経管栄養
血糖測定やインスリンは時間を守らなければいけない業務の一つです
必ず抜けないよにメモしておきましょう!
食事なのか、絶食なのか、経管栄養なのかも記入し口腔ケアや配薬の順番を決めていきましょう
経管栄養は後回しにしてしまうと消灯を過ぎてしまうこともあるので、逆算して早めに開始することをおすすめします♪
時間で投与する薬剤、内服
抗生剤や利尿剤、ステロイドなど決まった時間に投与する注射も忘れないよに記載しましょう
眠前の内服薬や麻薬など内服忘れがないようチェックすることをおすすめします
細かく書かなくても気づくことができればOKです
麻薬などは重大なインシデントになる可能性もあるので要注意です!
排泄
尿量や排泄回数は重要な情報です
昨日の一日尿量と比較して減ってないか、尿が全然でていない など確認していきましょう!
経過表に記載するので排泄の記入欄は確保しておきましょう!
まとめ
心構えとワークシートの作り方について参考にしてみてください。夜勤はとても大変ですが、回数をかさねれば必ず慣れてきます!自分なりに働きやすいワークシートをつくってがんばりましょう♪