看護師の退職金について、こんな疑問を持ったことはありませんか?
• 短期間で退職した場合、退職金はもらえるの?
• 勤続年数が長い方が有利?
• 退職後にボーナスを受け取れる病院もあるの?
退職金は、将来の生活を支える重要な資金ですが、その制度は病院ごとに異なり、正確な理解が難しい部分もあります。
この記事では、看護師の平均的退職金についての情報や筆者の実際の退職金や退職時のボーナスの額面を公開しています。
看護師の退職金の平均額について
看護師の退職金は、勤務先の種類や勤続年数によって大きく異なります。ここでは、公務員看護師、民間病院、介護施設それぞれの目安を解説します。
1. 公務員看護師(公立病院)
公立病院で働く看護師は、地方自治体や国家公務員の退職金制度が適用され、比較的高額な退職金を受け取ることができます。
• 勤続10年:300万~400万円
• 勤続20年:500万~600万円
• 勤続30年:800万~1,000万円
勤続20年以上になると支給額が大幅に増えるため、公務員看護師は長期間勤務するほど有利です。
2. 民間病院
民間病院では、経営状況や病院独自の規定により退職金額が異なります。また、制度自体がない病院も存在します。基本的には、基本給をもとに計算されるため、基本給が大きい方がより多くの退職金をもらえる傾向になります。
• 勤続10年:200万~300万円
• 勤続20年:400万~500万円
• 勤続30年:600万~800万円
規模の大きな病院ほど退職金が充実している傾向がありますが、事前の確認が必要です。
3. 介護施設・特養
看護師が働く介護施設や特養では、退職金制度が簡素化されていることが多いです。
• 勤続10年:100万~200万円
• 勤続20年:300万~400万円
• 勤続30年:500万円前後
近年では、確定拠出年金制度(企業型DC)を導入する施設も増えています。
3年間の場合の筆者の退職金を公開
最近では、学生のときに就職先の病院の奨学金制度を利用する方が増えています。多くの場合は、その病院に就職し、一定期間以上勤めることで奨学金の返済が免除されるといった仕組みがあります。
筆者もその内の一人であり、私の場合は最低ラインの3年間で退職しました。
ちなみに地域の一次医療から三次医療まで対応する総合病院で400以上の病床数のある比較的大きな病院でした。
3年間勤務した結果退職金は、130,957円でした…
ネット等の情報では3年間の勤務した場合の退職金は平均30万円という情報が多くあり、それと比べかなり低かったので正直ショックでした。はやり地域や病院によっても大きく差がでる部分なので過去の先輩に聞いたりして確実な情報を入手することをおすすめします。また、人事部などの事務に聞いたりや就業規則に計算方法が書かれているのでだいたいの退職金を確認することをおすすめします。
支給条件を確認する方法
短期間で退職した場合に退職金が支給されるかどうかは、以下を確認してください。
• 就業規則:退職金の最低勤続年数が明記されています。
• 人事担当者への問い合わせ:具体的な計算方法や支給タイミングを確認。
退職金を最大化するためのコツ
勤続年数を意識する
勤続年数が長いほど、退職金が増加する傾向があります。特に10年、20年、30年の節目を意識して退職時期を計画しましょう。
就業規則を確認する
自分の勤務先での退職金計算方法や支給条件を把握することが重要です。制度が不十分な場合には、以下の方法を検討しましょう。
制度が不十分な場合の対策
退職金が少ない、または制度がない場合でも、以下の方法で将来に備えることができます。
確定拠出年金(iDeCo)の活用
• 自分で積み立てる年金制度。
• 所得控除が適用され、節税しながら老後資金を準備できます。
資産運用の検討
• 積立NISAや投資信託を活用。
• リスクを抑えながら資産を増やすことが可能です。
退職金のまとめ
退職金は、多くの場合、一定の勤続年数を超えた場合にのみ支給されます。以下は一般的な基準です。
• 勤続3年以下:退職金が支給されないケースが多い。
• 勤続3年以上5年未満:支給される場合でも金額は少額(10~30万前後と病院によってさまざま)。
• 勤続10年以上:大幅に金額が増加。
退職後のボーナス支払いについて
ボーナスの支払いタイミング
看護師が退職後にボーナスを受け取れるかどうかは、退職時期や病院の規定に大きく依存します。
• 支給対象期間を満たしている場合:退職後でもボーナスが支給されることがあります。
• 支給対象外の場合:退職直前に支給基準を満たしていない場合、ボーナスは支払われないことが多いです。
3年間勤務した場合の退職時のボーナスの額面
筆者の場合は3月末の退社となったため、退職後も夏季のボーナスを受け取ることができました。筆者が勤めていた病院の場合は、夏季の賞与の査定期間は前年10月から今年3月が反映されます。そのため、賞与受け取りが6月や7月など退職後であってもしっかりと満額受け取るとることができました。
3年間勤務した際の退職後ボーナス受け取り額は、538,857円でした
皆様の参考になればうれしいです。
ボーナスを受け取るための注意点 就業規則を必ず確認!
退職後にボーナスを確実に受け取るためには、以下のポイントを押さえましょう。
• ボーナス支給基準日を確認:基準日に在籍していることが条件の場合がほとんどです。「賞与は支給時期に在籍していること」や「支給日の1か月前に在籍していること」など会社の規則によって異なるため就業規則を確認しましょう。
• 退職時期を調整:ボーナス支給日を考慮し、退職日を決定することで金銭的なメリットを最大化できます。
まとめ
短期間で退職する場合は、あまり退職金には期待しないほうがいいでしょう。次の職場は少しでも長く在籍できるよう待遇や条件のよい職場選びをして退職時により多くの退職金を受け取れるようにしましょう。
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看護師の退職金は、勤続年数や勤務先の制度によって大きく異なります。特に短期間の退職や退職後のボーナス支払いには注意が必要です。以下のポイントを押さえて準備しましょう。
1. 短期間での退職の場合は退職金支給条件を確認する
2. 退職後のボーナス支払い基準を把握し、損をせずに受け取れるようにする。
3. 制度が不十分な場合は代替手段を活用する
将来の安心を確保するため、早めに情報収集を始めてみてください!